リスティング広告の運用に使える便利なExcelテクニック集
こんにちは。山田です。
リスティング広告の運用を効率的に行うには、設定に関わる時間を短縮するため、目視で照合したり、手入力を行う工程をなるべく省略したいものです。
工程省略にはExcelの関数を使いこなす事が肝要です。
そこで今回はアカウント構築・設定に使えるExcelのテクニックを披露します。
以上の4つのポイントに分けてご紹介します。
1.複合キーワードを生成する方法
登録するキーワードを収集する際、特に複合キーワードをどう生成するかが問題となります。
今回は低価格を売りにしている自動車販売店を例に挙げます。
例えば各になるキーワードを「新車」「中古車」「セダン」といった車のジャンルとし、その後ろに「格安」「安い」等、安い車を探しているユーザーが検索しそうな語句を付した複合キーワードを作成するとします。
この場合は2つのセルを結合すれば簡単に複合キーワードを量産することが可能です。
やり方は簡単。
繋げたいセル番号を入力し、間に「&」と記入するだけです。(図中では「=A4&B4」
ただ、複合キーワードを生成する場合には、「新車 激安」というように、ワードの間にスペースを入れる必要があります。
そこで、もう一手間加えて、「=A4&” “&B4」という式を入力します。
すると、スペースを含んだ複合キーワードを作り出すことが出来ます。
図のように、A列とB列にそれぞれ繋げたいキーワードを入力し、C列に「&」式を記入してコピー&ペーストするだけで、複合キーワードが一気に作れるツールの出来上がりです。
2.キーワードとの関連性が高い広告文を量産する方法
リスティング広告で成果を挙げるために重要な要素の1つががキーワードと広告文の関連性を高める事です。
従ってなるべく広告文にキーワードを含める事がリスティング広告の運用の基本となります。
しかしながら、キーワードごとに広告文を含めて作るのは大変な作業になります。
そこで、広告文の作成も自動化してみましょう。
先ほどと同じように、「&」を活用すれば、キーワードごとに広告文を量産する事が可能です。
まずは1つ広告文を作成します。
ここでは「岐阜で新車が期間限定で激安」というタイトルを作ったと仮定します。
「新車」の部分と、「激安」の部分をキーワードに応じて変えてみましょう。
「岐阜で」と「が期間限定で」というフレーズは、どの広告文でも共通です。
あとはこのフレーズの間にキーワードを挿入するだけです。
「&」を使い、フレーズとキーワードを結合させれば、簡単に広告文を量産することが可能です。
以上ご紹介したように、「&」だけで、複合キーワードと広告文を簡単に量産することが出来ます。
リスティングの設定でかなり使えますので、是非とも覚えておきましょう。
3.文字数オーバーをひと目で確認する方法
リスティング広告の広告文には文字数制限があります。
Google Adwords、Yahoo!ともに、タイトル15文字、説明文19文字が2行と定められており、これを1文字でもオーバーすれば広告を出稿することは不可能です。
せっかく一生懸命広告文を作ったのに、いざ入稿の段階になって文字数オーバーとなって修正をせざるを得ないという事になっては目も当てられません。
かといって何十パターン、もしかしたら何百パターンにもなり得る広告文をのすべて文字数を数える事も大変な作業です。
そこで、すべての広告文の文字数を見える化してみましょう。
こちらも簡単な関数を使って実現することが可能です。
「LEN」関数を使えば、文字列の文字数をカウントしてくれます。
「=LEN()」と記入し、カッコ内に文字数を調べたいセル番号を入力するだけです。
生成した広告文のセルの隣にLEN関数を挿入することで、どの広告文が文字数オーバーしているのかを把握しやすくなります。
更に、「条件付き書式」を活用して更に見やすくしましょう。
図の例ですと、「セルの強調ルール」において、「指定の値より大きい」というルールで15文字以上のものを強調するよう指定しました。
これにより、タイトルの15文字をオーバーしているものが一目瞭然となりました。
あとは、オーバーしているものだけを修正して入稿すれば、文字数オーバーで入稿出来なかったという事態は防げますし、1つ1つの広告文の文字数を確認する必要もありません。
4.ひとまとめにして更に便利!
以上ご紹介したExcelの表を1つのシートにまとめたものが下表となります。
黄色塗りつぶしの箇所さえ埋めれば、複合キーワードと広告文の設定が一気に出来るツールとなります。
このツールがアカウント構築時に力強い味方となります。
あとは生成されたキーワードと広告文をインポートCSVにコピー&ペーストすれば、大幅に工数を削減することが出来ます。
如何でしたか?
基本的なExcelのテクニックとしては基本的なものですが、これらを使えば大幅にリスティング広告の設定時間を短縮することが出来ます。
もちろん、すべてのケースに今回のテクニック・ツールを適用することは出来ませんが、こうしたテクニックを組み合わせたり、応用することで、様々なケースに対応することが可能です。
是非参考にしてみてください。